事故による足根骨―中足骨脱臼という状態です。


脱臼したままでは正常に歩くことが出来ませんので、手術を行いました。
関節軟骨を削り取り、その部分に海綿骨という自己の骨を置いて、金属インプラントで固定するという方法です。
術前に脱臼している部分(赤矢印)が、術後には癒合(一つの骨のようにくっついている状態)しています(黄色矢印)。
事故による足根骨―中足骨脱臼という状態です。
脱臼したままでは正常に歩くことが出来ませんので、手術を行いました。
関節軟骨を削り取り、その部分に海綿骨という自己の骨を置いて、金属インプラントで固定するという方法です。
術前に脱臼している部分(赤矢印)が、術後には癒合(一つの骨のようにくっついている状態)しています(黄色矢印)。
椎間板ヘルニアは一般的に症状から疑いますが、確定診断を行うには脊髄造影検査、CT検査、MRI検査のいずれか1つが最低限必要になります。
図は造影CTと呼ばれる検査画像です。正常な部位(赤矢印)では白いリングがはっきり見えますが、ヘルニアを起こしている部位(黄色矢印)では、はっきりとは見えず、輪郭も歪んで見えます。症状が中程度~軽度の場合はまず、安静などの保存療法をお願いしていますが、重度な場合や明らかに悪化傾向にある場合は迅速な検査および手術の必要性を検討する必要があります。
手術が必要な場合、ヘルニアの部位、範囲、タイプなどに合わせて手術計画を立てます。
正常な部位
ヘルニアの部位
いわゆる「顎が外れている」状態です。
当院では麻酔下で顎を整復してもとの位置に固定し、一ヶ月程度は食道チューブで栄養を与えています。
その後は、固定とチューブを外し、日常生活に戻ります。
点線:左右で歯の隙間が異なっている
左心室と右心室の間に穴が開いている状態です。
この穴が存在するため、正常では見られない血液の流れが生じます。
穴のサイズや年齢などによっては自然に閉鎖することがありますが、治療するためには手術が必要な場合もあります。
kirklinⅡ型の心室中隔欠損です
異常な穴(黄色矢印)を通過している血流が確認できます
主に加齢により、僧帽弁という弁が厚くなり、その結果弁の閉まりが悪くなることがあります。本来、心臓の中では血液の流れは一方通行なのですが、弁の閉まりが悪くなると一部の血液が逆流してしまうことになります。その程度がひどくなると心不全を引き起こしてしまうことがあります。
一般的には、身体検査・レントゲン検査、心エコー検査などを行い、心臓の状態に合わせて治療を行います。
治療方法には、お薬による治療と、心臓手術(弁形成・弁置換)による治療があります。
黄色や青や赤色が混ざっている部分(黄色矢印)が異常な逆流血流が見られる部分です
正常な心臓とフィラリア症の心臓を見比べていただくと形が異なっているのがおわかりだと思います。赤矢印の部分は肺動脈とよばれる部位でフィラリアが寄生する部位になります。超音波を用いて心臓の内部を見てみると、心臓の一部が押しつぶされています。
フィラリアに感染してしまった場合、治療法としては手術によるフィラリアの摘出、成虫駆除薬による駆除などを行いますが、非常に状態が悪い場合は、多少の緩和的な治療しか行えない場合もあります。
正常な心臓
フィラリア症の心臓
心臓超音波検査
はっきりとした原因は不明であり、猫の心臓病で一番多いとされています。
心臓の筋肉が異常に厚くなり、無症状~心不全まで様々な病態を引き起こす病気です。
確定診断には心臓の筋肉の組織検査が必要ですが、心臓の超音波検査で仮診断することが一般的です。
心臓の筋肉が厚くなる原因には、他の病気や状態もありますので、総合的な診断を行うことになります。
少しわかりにくいかもしれませんが、黄緑矢印の部分は、心臓が縮むときに僧帽弁という弁がひっくりかえってしまっている部分です。このような状況の時は僧帽弁逆流を生じます。
無症状の場合に、どう対応するのかといった難しい問題もありますが、少なくとも定期的な経過観察は必要であると考えます。
動脈管とは胎児のときに、下行大動脈と肺動脈を連結している管です。
根本的な原因は不明ですが、この管が出生後も閉じないことがあり、動脈開存症と呼ばれます。
一般的には、開胸による動脈管の結紮あるいはコイル塞栓術が選択されます。
赤矢印:動脈管開存部位
連続性の血流波形
身体検査で心雑音が聴取された場合で、ご希望いただけた時は心臓超音波検査を実施します。
左室流出路狭窄は猫ちゃんで時々見られます。多くは無症状のため経過を見ますが、中には肥大型心筋症へと移行する場合もありますので、定期的な再検査をお勧めします。
図:軽度に高速化した大動脈血流とSAMに伴う僧帽弁逆流
AO 大動脈 LA 左心房 LV 左心室
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