副腎皮質機能亢進症は比較的遭遇することが多い、ホルモン異常による病気です。この病気を疑うあるいは診断する際は、症状がとても重要です。一般的に飼い主様が気づかれる症状は、水をたくさん飲む、お腹が丸くなってきた、毛が薄いなどが多いと思います。典型的な症状が認められる場合には、ホルモンの検査を行います。補助的に画像検査を行うこともあります。原因はおよそ90%が脳内の下垂体腺腫(良性腫瘍)で10%が副腎の腫瘍と言われています。画像は脳の下垂体という部分の異常によるクッシング症候群のものです。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
R AD 右の副腎 CVC 後大静脈 AO 大動脈 右の副腎が大きくなっており(8.8mm)*、その形状は比較的正常に保たれています。 *およそ正常サイズの上限は7mm程度
右と同様に、左の副腎も大きなっており(8.5mm)、その形状は正常な形を保っています。