はっきりとした原因は不明であり、猫の心臓病で一番多いとされています。
心臓の筋肉が異常に厚くなり、無症状~心不全まで様々な病態を引き起こす病気です。
確定診断には心臓の筋肉の組織検査が必要ですが、心臓の超音波検査で仮診断することが一般的です。
心臓の筋肉が厚くなる原因には、他の病気や状態もありますので、総合的な診断を行うことになります。
少しわかりにくいかもしれませんが、黄緑矢印の部分は、心臓が縮むときに僧帽弁という弁がひっくりかえってしまっている部分です。このような状況の時は僧帽弁逆流を生じます。
無症状の場合に、どう対応するのかといった難しい問題もありますが、少なくとも定期的な経過観察は必要であると考えます。